2014年06月30日

6月最終週 チャント週報




リアルにこの光景を見られる場所が今、東京に存在する。

と言い切って過言でないことを、先日体験してきました。



念願かなってついに行けた、ここ。

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多少なりとも、なんか作ってる人は必ず見たほうがいい展で

漆芸、七宝、刺繍、牙彫、木彫、金工など、まーいろいろある。

小さいものだとわかりづらいので、ここを覗く人向けに選ぶならやはり
自在物。

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(フル可動メタル鯉。可動にあわせたフォルムはもちろん、目も可愛い)

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(フル可動象牙海老。彩色はもちろん、金属以外もこんなに楽しそう)

とか。

会場には精緻な技術には興味がないであろうが、キラキラしたものには
ついつい引き寄せられる口を開けたままのバーサマの群れが渦巻き
阿鼻叫喚の婆池地獄と化していることを御報告しておきます。



めったにみられない稀少かつ超スゲー細工を鑑賞しようとしている目の前に
自分の病気や近所についてトクトクと語る老婦人がドスンと占拠してたとしても、
「テメーこのクソババアそういうくだらねえ話は家けえってやれバカ!」
などと口が裂けても言えない。しかし言いたい。
のを我慢する無駄な努力なんぞに、今は少しでも脳の領域を割きたくないんだ
集中して工芸品を見たいんだ!と願う俺の向上心とは裏腹に、
湧き上がる心の罵詈雑言。噴出すること泉の如し。ババアの無駄話は火の如し。

もうこんな感じ。

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他にも流行のモノキュラー、すなわち単眼鏡を使いたいのはわかるが、どうしても
ピントが合わないみたいで、展示物から離れたりして調整してんすが
近づいてみるのに必要なのは天眼鏡であって、お前に必要なのは老眼鏡!
使い方がわかんないなら単眼鏡なんか買うな。もう鬱陶しい!5m後ろに行け!

なんつーババ話はともかくとして

最近の明治の工芸、芸術方面の情報は、ほとんど京都の
清水三年坂美術館発信と言っても過言じゃないと思うんですが
今回の展覧会はそこの館長のコレクションの公開とも言えるもので
京都行かなきゃ見られなかったかもな、驚異の逸品の数々をまとめて見られる
ナイスな機会。実に素晴らしい。

しかしなんでその三年坂美術館はこういう工芸品をこれほどまでに集められてるのか
巨大なバックがついているにしても、ちょっとセンスが良すぎるというか
個人的な判断、もはや数寄レベルの個人チョイスが反映されているような
印象を抱いてたんですが今回その謎が明らかに。


村田製作所の創立者のジッシである現館長が、20年前に海外で、
日本の工芸品と出会ってから、流出したものを買い集め始めたそうで
いわく
「集めるうちに気がついたことは、幕末・明治の美術品の名品は
ほとんどが海外に流出していて、日本国内には残っていないし、
それらを本格的に展示している美術館も国内には存在していないということ」

で美術館設立に動き始めたそうです。もともと村田製作所は京都の
陶磁器スタートらしく、地元で、独自の文化保護という点でも
ビンゴな判断だったようで。

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どうしても芸術方面から比べると、無名の職人が作った工芸品は
格下扱いされます。が、たとえばもともとたいしてありもしない知恵を、
さしてめぐらせもせず、気分ひとつでパパーっと描き散らかした屁みたいなゲージュツと
商品としての要求クリアから技術、工夫、根気、矜持を提示しつつ
サバイバルしてきたプロフェッショナルの日銭仕事は比べるべくもないと
思うんすが、実力よりも肩書きの方がイモ連中には理解しやすいわけですから
しょうがないとしても、工芸品にはそういう軽視される側面があるわけで。

そうした技術や力量を的確にとらえる目は数寄に通じる研鑽を重ねた
「面白がる目」だと思うわけですが、このへんをいい意味で偏見がなく、
それでいて独自の美学を備えた「兄貴」肌な人物が、イカした判断でカッコいいモノや
見方を提示して牽引してくれるのが、文化の発展には不可欠だと思うわけです。
そのジャンルのトップランナーみたいな存在が。

つーわけで、最近こうして幕末明治の工芸に我々が気軽に触れられるように
なったのは、村田製作所のジッシのお陰だと俺は思ってまして、心の中で
ジッシ!と手を合わせて感謝しております。


そして

話は変わりますが、先日 豆魚雷にてこれが発表されました。

豆魚雷のAmazing Artist Collection
(アメージング・アーティスト・コレクション/略称・AAC)

この今後のラインナップに、自分も名前を載せてもらってますが
ええ、やる気でございます。

すぐにどうこうはちょっと難しいですが、実は昨年末から気持ちは
固まっており、もともとこちらから参加表明をしたがってたところ
声をかけていただいて、決心したという次第。


先に書いた、研鑽を重ねた「面白がる目」、偏見がなくそれでいて独自の美学を
備えた「兄貴」肌な人物が、イカした判断でカッコいいモノや見方を提示して
牽引してくれるのが、文化の発展には不可欠、というくだりが
まんま行われているといえます。


で、ようやく

話は冒頭に戻りますが、
明治工芸展の会場ではあまりにコマケー細工の数々に、没入したバーサマ達が、
ついつい近づいてしまって展示のガラスにアタマをゴン!
と強打する音が数分置き、そこらじゅうで響いてんですね。

ガラスがデコアブラだらけでそれもウンザリでしたが、館員の方はたびたび
突っ込んできて拭いてたんで、ただただ追いつかないんだろうな。
ご苦労様でございます。

つーわけでどうしても会場でババアがうるさくて集中できない方は、
ホーリーグレイルのモンクチャントを詠唱しながら回るといいと思いますっつー、
俺からのナイスアドバイスだ。少し楽しくなると思うぜ。
posted by サンダーロードスタイル at 00:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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